アドヴェントとアロマ 鉱物の週に香りで整える冬のはじまり
静かに、内側へと光を集めていくアドヴェントの季節。
一年でいちばん夜が長く、自然界全体が眠りに向かうこの時期は、
私たちの心と身体もまた、外へ向かう力から内へ向かう力へと切り替わっていく大切な節目でもあります。
今年のアドヴェントは
鉱物 → 植物 → 動物 → 人間
という四つの段階をたどる流れの中で過ごしていきます。
今週はその最初の段階である
鉱物の週
です。
シュタイナーの人智学では、
この四段階はこの世界の成り立ちと人間の進化のプロセスを象徴するものとされ、
アドヴェントはそれを一年の中で追体験していく時間とも言われています。
今週は、動きのない硬質な世界、
形と重さ、沈黙と安定のエネルギーを持つ
鉱物の世界
に意識を向ける一週間となります。
目次
・アドヴェントとは
・鉱物 → 植物 → 動物 → 人間という四段階
・今週は鉱物の週
・シュタイナーが語る鉱物の世界
・鉱物の週におすすめのアロマ
・鉱物の週に起こりやすい心と身体の変化
・鉱物の週にやるといいこと
・来週以降の流れについて
アドヴェントとは
アドヴェントとは、
キリスト教の暦においてクリスマスを迎えるまでの四週間の準備期間を指します。
ただイベントを待つ時間ではなく、
光の誕生を迎えるために
自らの内側を静かに整えていく待機の時間
として大切にされてきました。
キャンドルの灯りが一本ずつ増えていくのも、
外の闇が深まるほどに、内側の光を育てていくという象徴でもあります。
鉱物 → 植物 → 動物 → 人間という四段階
シュタイナーは、
この世界に存在するものは大きく
鉱物 → 植物 → 動物 → 人間
という四つの層を持つと捉えました。
鉱物は形と物質だけを持ち、
植物はそこに生命が加わり、
動物はさらに感情と欲求を持ち、
人間はそこに思考と自我が加わります。
アドヴェントの四週間は、ちょうどこの四段階を一週ずつたどる時間として対応しているとも言われています。
今週は鉱物の週
今週は、
鉱物の世界に意識を向ける週です。
鉱物は動かず、語らず、主張もせず、
ただそこに在る
という存在。
その静けさ、重さ、安定感、冷たさ、硬さは、
冬の大地そのものの質とも重なります。
私たちの身体に置き換えると、
骨、歯、爪、関節、ミネラル
などと深く結びつく領域でもあります。
シュタイナーが語る鉱物の世界
シュタイナーは鉱物を、
最も地球に近い存在
として捉えていました。
意志も感情もなく、
ただ法則と秩序の中に存在する世界。
だからこそ鉱物は、
人間の内側にある
揺るがない中心・土台
と深く響き合うとも考えられています。
この鉱物の週は、
外界との関わりを少し静め、
自分の足元、基盤、根っこに意識を戻すための時間でもあるのです。
鉱物の週におすすめのアロマ
鉱物の週に寄り添う香りは、
軽やかな花の香りよりも、
重く、深く、地に足のつく香りがよく合います。
例えば
フランキンセンス
ベチバー
パチュリ
シダーウッド
サイプレス
などの、樹脂系・根系・木部系の精油。
これらの香りは、
心を内側へ引き戻し、
考えすぎた思考を鎮め、
身体に意識を戻すのを助けてくれます。
香りを嗅ぎながら、
ただ呼吸を感じるだけでも
鉱物の週らしい過ごし方になります。
鉱物の週に起こりやすい心と身体の変化
鉱物の質が強まるこの時期は、
気持ちが重く感じたり、
動きたくない、外に出たくない、
という感覚が出やすくなります。
身体的には
冷え
こわばり
疲労の蓄積
眠気
などが出やすい時期でもあります。
それは悪い変化ではなく、
外へ向かっていたエネルギーが
内へ向かい始めているサインでもあります。
鉱物の週にやるといいこと
この週に大切にしたいのは
無理に動かず、整えること。
・早く眠る
・温かい飲み物をとる
・足元や腰回りを冷やさない
・香りと呼吸の時間を取る
・静かな音楽やキャンドルの灯りで過ごす
など、
外へ向かう活動よりも
内側の基盤を整える行為
を意識してみてください。
何かを始めるより、
今あるものを静かに整える週です。
来週以降の流れについて
アドヴェントはここから
植物の週
動物の週
人間の週
と進んでいきます。
鉱物の週で土台を整え、
植物の週で芽生えを感じ、
動物の週で感情が動き、
人間の週で意志が目覚めていく。
この四つの流れをたどることで、
冬至を越え、光が再び生まれる瞬間を
より深く身体で受け取れるようになります。
今週はまず、
静かな鉱物の世界に身を委ねてみてください。
香りとともに、
重く、静かで、確かな冬のはじまりを感じながら。


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