PTSDとアロマセラピー
|心をやわらげる香りのお守り
※アロマセラピストの記事です。
医療従事者ではありません。
PTSD(心的外傷後ストレス障害)は
過去の強いショック体験が脳と身体に深く刻まれ、
「もう過ぎたことなのに、また起きているように感じる」
状態を引き起こします。
大きな事故、災害、暴力、虐待、喪失、出産など
人によってそのきっかけはさまざまです。
診断基準(DSM-5-TR)では、
・侵入症状(フラッシュバック・悪夢など)
・回避
・否定的な認知や感情の変化
・覚醒亢進(過警戒や睡眠障害など)
が1か月以上続き、日常生活に支障をきたす場合に
PTSDと診断されます。
治療の基本は
トラウマ焦点の心理療法(CBT、EMDRなど)が中心であり
薬物療法(SSRIなど)が補助的に用いられることもあります。
アロマセラピーは、
そのような専門的治療を支える
心の伴走ケアとして
静かに寄り添うことができます🌿
香りと記憶がつながる仕組み
嗅覚は、五感の中で最も原始的な感覚。
香りの刺激は、まず大脳辺縁系に届き、
次に海馬(記憶を司る場所)にも伝わります。
つまり香りは、言葉や理性を通さずに
「感情と記憶」に直接アクセスする感覚。
PTSDでは、過去の危険な記憶と現在の安全な状況が
混線してしまうことがあります。
しかし香りは、同じ嗅覚経路を通じて
新しい安心の記憶を少しずつ上書きしていく
お手伝いができます。
PTSDケアに寄り添う精油たち
🌹ローズ(ダマスクローズ)
深い悲しみや喪失の痛みに寄り添い、
心の芯に「自分を愛する感覚」を思い出させる香り。
トラウマによって閉ざされたハートを、
やさしく解きほぐしてくれます。
ローズは心拍を穏やかに整え、
自律神経のバランスを助ける作用もあります。
“もう一度、世界を信じてみよう”という
静かな勇気を与えてくれる香りです。
🌿ラベンダー
神経の高ぶりを鎮め、眠れない夜に安心をもたらします。
心身が「戦うモード」から「休むモード」へ戻るサポートに。
不要な感情を洗い流し
清める力があります。
🍊ネロリ
トラウマや喪失感、強い不安に優しく寄り添い、
神経系を安定させてくれます。
「もう大丈夫」という感覚を取り戻すための香り。
🌲フランキンセンス
深い呼吸を促し、身体を“今ここ”に戻す香り。
過去に引きずられるような感覚に
静かな軸を与えてくれます。
これは「治療」ではないけれど
今日から試してほしい穏やかな実践
※体調・既往歴・妊娠中/授乳中・服薬中の方は
必ず主治医に相談してください。
香りがトリガーになる場合もあります。
無理は禁物、いつでも中止OKです。
🌙夜のアロマバス
ラベンダー2滴+ローズ1滴を
バスベース(またははちみつ大さじ1)に溶かして浴槽へ。
香りに包まれながら深呼吸をし、
「私は今、安全だ」と心に語りかけて。
🕯グラウンディングオイル
フランキンセンス1滴+ローズ1滴を
ホホバオイル10mLに混ぜて胸や手首へ。
4拍吸って6拍吐く呼吸を3サイクル。
「いま、ここ」を感じてみて。
🌿香りを休む勇気も大切に。
嗅覚はダイレクトだからこそ、
休むこともケアの一部です。
セーフティノート(大切なお願い)
・初回は必ず微量・短時間。
妊娠中・授乳中・ぜんそく・てんかん・皮膚症状がある方は注意。
・原液塗布は禁止。
キャリアオイルで希釈し、目や粘膜には使わないこと。
・医療との併用が前提。
アロマは治すためではなく
あくまで、支えるためのもの。
・過去の記憶に結びつく香りは避ける。
無香の日を選んでもOKです。
香りは“治療”ではなく“伴走”
アロマセラピーは医療行為ではありません。
でも、
安心を取り戻す旅に寄り添う灯りのような存在に
なり得るはずです🌿
香りを選ぶときは、理屈よりも
「心地よい」と感じるものを大切に✨
焦らず、ゆっくりと。
今日も一滴の香りが、
あなたの中に“安全”という光を灯しますように🕯


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